LIVE AT AVO BASEL
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- My Sunday Feeling [from THIS WAS]
- Living in the Past [from LIVING IN THE PAST]
- Serenade to A Cuckoo [from THIS WAS]
- So Much Trouble [from 25th ANNIVERSARY BOX SET]
- Nursie [from LIVING IN THE PAST]
- Rocks on the Road [from CATFISH RISING]
- A New Day Yesterday [from STAND UP]
- Too Old to Rock 'n' Roll: Too Young to Die [from TOO OLD TO ROCK'N'ROLL: TOO YOUNG TO DIE!]
- Bouree [from STAND UP]
- Nothing Is Easy [from STAND UP]
- Dharma for One [from THIS WAS] including Drum Solo and Count the Chickens [from Martin Barre's STAGE LEFT]
- Heavy Horses [from HEAVY HORSES]
- Thick As A Brick [from THICK AS A BRICK]
- Aqualung [from AQUALUNG]
- Locomotive Breath [from AQUALUNG]
Special features:
- More about AVO SESSION Basel
- Who Played AVO SESSION Basel
- Behind the Scenes
- Discover Basel
Information
Release Info
2010年/DVD
Dolby Surround
Liner Notes
Ian Anderson
アルバム種別
ライヴ盤
メンバー
#16.1 2007-present Vo, Flute, G etc. G B, Vo, Glockenspiel Ds, Vo Key Ian Anderson
イアン・アンダーソンMartin Barre
マーティン・バーDavid Goodier
デイヴィッド・グーディアDoane Perry
ドーン・ペリーJohn O'Hara
ジョン・オハラ
個人的評価
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Review
概要
結成40周年ツアー中の2008/11/15にスイスのバーゼルで行われたライヴを収めたDVD。元々テレビ放送のために収録されたもので、バンド史上初めてライヴを完全収録した映像作品となる。
背景
2008年はJETHRO TULL結成40周年で、ボックス盤などのリリースはなかったものの、バンドは結成40周年ツアーと銘打って欧米をライヴして回った。会場によってはかつてのメンバーがゲスト出演する演出もあった。本作はその結成40周年ツアーから2008/11/15にスイスのバーゼルで行われテレビ放送されたライヴである。
メンバー
バンドメンバーは、オリジナルメンバーのIan Anderson、在籍39年のMartin Barre、同24年のDoane Perryの古株に、AndersonのソロツアーメンバーからTULLに移ったDavid GoodierとJohn O'Haraを加えた5人である。 GoodierとO'Haraの加入(Johnathan NoyceとAndrew Giddingsの解雇)についてはファンからの批判も大きかった。前編成は出来の良いライヴ盤を残しており「今のJETHRO TULL」を印象付けていたため、「新しいJETHRO TULL」をファンにアピールするためのリリースなのかもしれない。
映像
2008年の放送で16:9のサイズであるが、音声は5.1chではない。
感想
このツアーの選曲は初期からの曲に偏っている。おそらく、40周年ツアーのコンセプトは「今のJETHRO TULLが演奏する、結成直後の曲」だったのだろう。言うまでもなく、今のバカテク編成が荒削りだった頃の初期の曲を演るわけで、演奏が悪いわけはない。しかし、この編成にしては最高の出来ではなく、中の上くらいではないだろうか。特にIan Andersonの喉の調子が、後半に入ると時折痛々しくなる。最後の2曲でさすがに持ち直すところをみると計算して配分している感も否めないが。
発見だったのはDavid Goodierの上手さ。昔の曲に6弦ベースは無駄だろう、と思っていたのだが・・・必要でした。涼しい顔して凄いプレイをしている。
残念なのはこのツアーでは2007年から演奏され始めた新曲が演奏されなかったことである。それらが演奏されていればこのDVDの価値はぐっと上がるのだが。率直に言って、残念ながら演奏の出来は5年前のLIVE AT MONTREUX 2003に及ばないが、選曲があまりかぶっていないためこちらはこちらで楽しめる。
詳細解説
ファーストアルバムの1曲目である1(My Sunday Feeling)から始まる。アレンジは例によって25周年BOX準拠。どうせならデビューシングル(JETHRO TOEとして)の"Sunshine Day"にすれば良かったのに(笑)。
2曲目が2(Living in the Past)というのは歌詞的に狙っているな。
バンドは3(Serenade to A Cuckoo)あたりから調子が出てくる。これはかなり名演で後の期待が高まる。
4(So Much Trouble)は結成当時にライヴ演奏しており、THIS WASのコレクターズエディションでも聴けるが、実は25周年BOXでスタジオレコーディングされており、AndersonはMCで間違いを言っている。ここでのアレンジも25周年BOX準拠。
5(Nursie)は長いアレンジであるA LITTLE LIGHT MUSICのバージョン。
6(Rocks on the Road)の紹介で観客が静かなのは悲しい・・・これは名曲です!
9(Bouree)はTHE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUMのリメイクバージョンのアレンジを取り入れている。ベースソロではDavid Goodierを見直した。2007年に見たときはもっと引っこんでいたがずいぶんバンドに溶け込んできたなあ。
11(Dharma for One including Drum Solo and Count the Chickens)はDoane ParryとMartin Barreの見せ場。Parryがドラムソロ用の曲に"Dharma for One"を選んだのは彼がClive Bunkerを敬愛しているからか。ここであのインチキ楽器クラグホーンが登場する。"Count the Chickens"はDVDのクレジットにはないが、Martin BarreのソロアルバムSTAGE LEFTの曲。
12(Heavy Horses)は珍しくほぼフルバージョンである。GoodierのみならずPerryまでもコーラスをとっていて驚く。しかし、Andersonの喉がここで苦しさをみせ、見ていて厳しい。無理せずフルートでやれよ・・・。そんな喉も14(Aqualung )で安定する。慣れているのだろうな。
おそらくテレビ放送という都合でアンコールができなかったためであろう、14(Aqualung )はギターソロで終わり、通常アンコールでプレイされる15(Locomotive Breath)にそのまま続く。ここでJohn O'Haraが解釈を加えたピアノイントロを聴かせる。15(Locomotive Breath)は観客も総立ちで盛り上がるが、後半にバルーン投げがなく、代わりにフルートソロで締められる。何か物足りないが、この頃のツアーはこうだった。
付録映像
JETHRO TULLとは何の関係もない。しかしこんなテレビ番組があるとは幸せです。
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