LIVE AT MONTREUX 2003


LIVE AT MONTREUX 2003

  1. Some Day the Sun Won't Shine for You [from THIS WAS]
  2. Life Is A Long Song [from LIVING IN THE PAST]
  3. Bouree (version de Noel) [from THE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUM]
  4. With You There to Help Me [from BENEFIT]
  5. Pavane [from THE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUM]
  6. Empty Cafe [from Martin Barre's TRICK OF MEMORY]
  7. Hunting Girl [from SONGS FROM THE WOOD]
  8. Eurology [from Ian Anderson's RUPI'S DANCE]
  9. Dot Com [from J-TULL DOT COM]
  10. God Rest Ye Merry Gentlemen [from THE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUM]
  11. Fat Man [from STAND UP]
  12. Living in the Past [from LIVING IN THE PAST]
  13. Nothing Is Easy [from STAND UP]
  14. Beside Myself [from ROOTS TO BRANCHES]
  15. Flying Dutchman (Intro) / My God [from STORMWATCH and AQUALUNG]
  16. Budapest [from CREST OF A KNAVE]
  17. New Jig
  18. Aqualung [from AQUALUNG]
  19. Locomotive Breath / Protect and Survive / Cheerio [from AQUALUNG, A and THE BROADSWORD AND THE BEAST]

DVD(Region1) Blu-ray

Information

Release Info
2007年/DVD
2008年/Blu-ray
Audio:DTS, Dolby Surround 5.1, PCM Stereo

メンバー

#15 1995-2006
Vo,Flute,G etc. G,Flute B Ds Key
Ian Anderson
イアン・アンダーソン
Martin Barre
マーティン・バー
Johnathan Noyce
ジョナサン・ノイス
Doane Perry
ドーン・ペリー
Andrew Giddings
アンディ・ギディングズ

Additional vocals on "Dot Com" - Masha


個人的評価
-- Highly Recommended !


Review

背景
2003年4月19日のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収録したDVD/Blu-ray。モントルー・ジャズ・フェスティバルは1967年以来スイスのモントルーにてClaude Nobs(クロード・ノブズ)が主催している著名な音楽フェスティバルである(もはやジャズに限らない)。JETHRO TULLは元々Nobsと親交があったのであるが[1]、この2003年に彼の要請でフェスティバルに出演することになったのである。本作はそのモントルーライヴをほぼ完全に捉えた作品である。

解説
ファンの人気の高いこのメンバー編成のライヴ音源はいくつかあるが、本作が最高峰の出来である。この編成の中で、というだけでなく、JETHRO TULL歴史上でも屈指の名ライヴといって過言でないと思う。何といってもメンバーのコンディションが最高で、リリース前に流出していたブート音源と比較して、おそらくオーバーダブのない生のライヴと思われる。
セットリストは過去の曲をバランスよく取り入れているが、この時点での最新作J-TULL.COMからは9(Dot Com)のみしか入っていない。その代わり、リリース前のTHE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUMより、3(Bouree)と5(Pavane)が先取りでプレイされている。17(New Jig)は新曲というよりはTHE BROADSWORD AND THE BEASTのアウトテイクである"Mayhem Maybe"の改作インスト。Ian AndersonとMartin Barreのソロからも1曲ずつプレイされている。2005年の来日時のセットリストと共通点も多い。JETHRO TULLのライヴの魅力であるIan Andersonの長ったらしいMCも丸々収録されているのはうれしいところ[2]。実際には14(Beside Myself)のあとに"Songs From The Wood / Too Old To Rock'n'Roll : Too Young To Die / Heavy Horses"のメドレーがプレイされているのだが、なぜかカットされている[3]。そのため、この作品は残念ながら完全版ではない。
9(Dot Com)ではゲストヴォーカルとしてMasha(マーシャ)[4]が参加。Mashaは前述の"Songs From The Wood / Too Old To Rock'n'Roll : Too Young To Die / Heavy Horses"にも参加してこちらではかなり歌っているのだが、もしかしたらこのメドレーがカットされたのはMasha側の意向かもしれない。全然悪くないのだが。
11(Fat Man)ではMartin Barreのフルートが聴ける。19(Locomotive Breath / Protect and Survive / Cheerio)はDVD/Blu-rayでは"Locomotive Breath"としかクレジットされていないが、表記ミスで、実際にはメドレーのすべてが収録されている。このメドレーでは特にDoane Perryが素晴らしい。
本作の実に良いところは、途中インタビュー等が入ることもなくMCも含め一つのステージをほぼ丸々鑑賞できることである。TULLの他のDVDは何かと演出過剰なのでこういうシンプルなつくりがかえって嬉しい。
ブックレットにはIan Andersonによるライナーが載っている。これだけの名作にもかかわらずDVDはNTSC/Region1またはPAL/Region2なので国内の通常の環境では視聴できないので注意されたい。また、CD版もリリースされているが収録曲はまったく同じであり、こちらを持っていれば別に必要ない。


Notes

[1]--Claude NobsによるMCがLIVE BURSTING OUTの冒頭で聴ける。
[2]--来日公演では言葉の壁のためか必要最小限しかなかった。
[3]--いったん映像が暗転して再度明るくなったときメンバーの位置が変わっているので注意してみてみると面白い。なお、音自体はSB録音のブートレグで聴けるため、別にレコーディングに失敗したわけではないと思われる。
[4]--Masha Litterscheid。Florian Opahle等と活動しているドイツの女性シンガー。この頃JETHRO TULLと競演が多かった。


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