AQUALUNG LIVE

AQUALUNG LIVE

The Songs
  1. Aqualung
  2. Cross=Eyed Mary
  3. Cheap Day Return
  4. Mother Goose
  5. Wond'ring Aloud
  6. Up to Me
  7. My God
  8. Hymn 43
  9. Slipstream
  10. Locomotive Breath
  11. Wind Up
Patter, banter and bunkum
  1. Riffs - Another Monkey
  2. Recording the Original
  3. Choosing My Words with Care
  4. Hummmmmm 43
  5. Different Kettle of Very Different Fish
  6. But Is It Any Good?

Jethro Tull - Aqualung Live


Information

概要
米XMラジオの企画だった1971年の名盤「AQUALUNG」の再現スタジオライヴのCD化。メンバーは2004年当時のもの。

リリース年
2005年。

アルバム種別
ライヴ盤

メンバー
#15 1995-2006
Vo,Flute,G G B Ds Key
Ian Anderson
イアン・アンダーソン
Martin Barre
マーティン・バー
Johnathan Noyce
ジョナサン・ノイス
Doane Perry
ドーン・ペリー
Andrew Giddings
アンディ・ギディングズ

レコーディング情報
セッション・レコーディング・エンジニア---Quinton Roebuck
リミックス・エンジニア--- Ian Anderson
スタジオ---XM Studios, Washington, D.C. in 23rd November, 2004

ライティングクレジット
All music and lyrics written by Ian Anderson except "Aqualung" lyrics by Ian Anderson and Jennie Franks

個人的評価
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Review

背景
2004年11月23日、米XM Satellite Radioで、少数の招待客の前で「AQUALUNG」を全曲再演した音源。CDは本来はホームレスへのチャリティとしてコンサート会場でのみ購入できたが、後に通常通りリリースされた。当初限定盤だったが、いつのまにか通常盤として普通に売られている。なお、放送での公開が前提だったためか、テクニカルなミスを2回ほどリテイクしたらしい[1]

メンバー編成
メンバーは当然ながら1971年のオリジナル「AQUALUNG」リリース当時ではなく2004年当時の編成。オリジナルから残っているのはIan AndersonとMartin Barreのみである。しかし、Andersonのヴォーカルは加齢と酷使で衰え、Barreのギターは大きく進歩し、当時の面影は薄い。他の3人については、オリジナルの面影を残しつつテクニック的には数段上の演奏を聴かせている。Jon Noyceあたりはリアルタイム世代でないわけで、改めて「AQUALUNG」がクラシックであることを感じる。

内容
「AQUALUNG」は代表作なのでほとんどの曲が通常のライヴでも演奏されるわけではあるが、ここではオリジナルの曲順に並び、一部は大きくアレンジが異なっている。この新アレンジはテクニックのある現メンバーだからこそ実現できるのであり、オリジナルそのままではやらないぞという現メンバーの意地のあらわれとも取れる。中でも8(Hymn 43)のトラッドを取り入れたアレンジは聴きものである。Andersonの喉の衰えを反映してキーを落とした曲があるのは寂しい・・・。演奏内容としては、スタジオライヴということもあるのか、やや硬くパワー不足かなとも思う。この編成でのライヴは同じ「AQUALUNG」の楽曲でも「LIVE AT MONTREUX 2003」あたりの方がずっと出来は良い。ちなみに、2005年の4回目の来日公演2日目は「AQUALUNG」の全曲再演が目玉だった。曲順はバラバラだったが、アレンジは本作とほぼ同じであり、来日公演の追体験としても聴ける[2]

インタビュー
ライヴ本編は11(Wind Up)で終了で、その後はMCやラジオ番組でのインタビューである。答えているのはIan AndersonとMartin Barre。内容は、"Aqualung"の名リフのネタ(?)、当時のレコーディングの難航、アコースティックの本格導入、歌詞が宗教批判とされたことへの戸惑い、「AQUALUNG」がコンセプトアルバムとされることの否定、といったところで、どれも近年色々なインタビューで語られていることで特に目新しいことはない。が、当事者の肉声で聞けるというのはマニアにとっては嬉しいところか。個人的には、「AQUALUNG」がコンセプトアルバムとされたことへの反発が、次作でコンセプトアルバム(への皮肉)「THICK AS A BRICK」をつくることへつながったというくだりが何度聞いても興味深い。


Notes

[1]--Anderson, Ian. Liner Notes
[2]--12日セットリストhttp://j-tull.blogzine.jp/sealion/2005/05/12_127e.html


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