20 YEARS OF JETHRO TULL

Virgin VVD 398

20 YEARS OF JETHRO TULL (Video)
  1. Living in the Past
  2. To Be Sad Is A Mad Way to Be
  3. The Whistler
  4. Too Old to Rock 'N Roll
  5. Teacher
  6. Thick As A Brick
  7. Songs from the Wood
  8. Aqualung
  9. Heavy Horses
  10. Lap of Luxury
  11. Said She Was A Dancer
  12. Budapest
  13. Steel Monkey
  14. Jump Start

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1988年発表。バンド結成20周年を記念してリリースされたビデオでイアン・アンダーソンを始めとする関係者やファンのインタビューの合間にプロモやライヴの映像が組み込まれている構成となっている。

1(Living in the Past)は導入部のBGM。
2(To Be Sad Is A Mad Way to Be)は当時アルバム未収録のブルース色濃い曲で、これは1969年はストックホルムでのモノクロのライヴ映像である。カメラワークが最悪だが初期なのでよしとしよう。もっともこの曲はすでにブートで流出しておりファンの間では有名だった。ちなみにこの映像もブートで出まわっておりこの後には"Back to the Family"が演奏されていた。
メンバーはイアン・アンダーソン(Vo、Mouseorgan)、マーティン・バー(G)、グレン・コーニック(B)、クライヴ・バンカー(Ds)。

3(The Whistler)は「SONGS FROM THE WOOD」時のプロモフィルム。ホイッスルを吹くアンダーソンが最高。メンバーはイアン・アンダーソン(Vo、G、Whistle)、マーティン・バー(G)、ジョン・エヴァン(Key)、バリモア・バーロウ(Ds)、ジョン・グラスコック(B)、デイヴィッド・パーマー(Key)。
4(Too Old to Rock 'N Roll)は「SLIPSTREAM」収録のものと同じ。映像の方のメンバーはイアン・アンダーソン(Vo)、マーティン・バー(G)、デイヴ・ペグ(B)、エディ・ジョブソン(Key、Violin)、マーク・クレイニー(Ds)。音はスタジオ盤と同じ。
5(Teacher)はBBCのテレビ番組に出演したときの映像だが口パク。しかも途中まで。メンバーはイアン・アンダーソン(Vo、Flute)、マーティン・バー(G)、ジョン・エヴァン(Key)、グレン・コーニック(B)、クライヴ・バンカー(Ds)。

そしてこのビデオの目玉、1978年のマジソンスクエアガーデンにおけるロックバンドとしては史上初の衛星中継ライヴが6(Thick As A Brick)、7(Songs from the Wood)、8(Aqualung)と続く。ライヴ盤「LIVE BURSTING OUT」のリリースに合わせて行われた全盛期のライヴであるが、注意しなければならないのはベースがトニー・ウィリアムズであること。ジョン・グラスコックは心臓病により残念ながらこの晴れの舞台に欠席を余儀なくされていたのである。1年後彼は帰らぬ人となる・・・しかし演奏は最高で7(Songs from the Wood)ではアンダーソンのオーケストラシンバル連打も拝める。
メンバーはイアン・アンダーソン(Vo、G、Flute)、マーティン・バー(G)、ジョン・エヴァン(Key)、バリモア・バーロウ(Ds)、トニー・ウィリアムズ(B)、デイヴィッド・パーマー(Key)。

9(Heavy Horses)はプロモ。口パクなのにバリモア・バーロウのドラミングが全くずれていないことに驚く。超名曲だし映像も良い。かなりオススメな絵だ。しかしこの頃のアンダーソンって本当に格好良いね(変!?)。メンバーはイアン・アンダーソン(Vo)、マーティン・バー(G)、ジョン・エヴァン(Key)、バリモア・バーロウ(Ds)、ジョン・グラスコック(B、Vo)、デイヴィッド・パーマー(Conduct)。
次の10(Lap of Luxury)もプロモだが途中までで残念。ロケ地はロンドンで当時新入りだったドーン・ペリーも出演しているドラマ仕立て。メンバーはイアン・アンダーソン(Vo)、マーティン・バー、デイヴ・ペグ、ピーター=ジョン・ヴェテッシ、ドーン・ペリー。

11(Said She Was A Dancer)以降は当時の最近作「CREST OF A KNAVE」からのもの(全てプロモ)で4曲も収録されているのはおそらくプロモーションも兼ねているのであろう。ただし12(Budapest)はイントロのみ。13(Steel Monkey)ではエレキギターを持つアンダーソンが拝めるが、もっとびっくりなのはドラマーが当時FAIRPORT CONVENTIONのデイヴ・マタックスであること! (情報提供:竹内様) 原曲はドラムマシンである。
14(Jump Start)には当時ツアーメンバーだった渡り鳥キーボーディスト、ドン・エイリー(RAINBOWDEEP PURPLE etc.)が出演。かなりレア。

全体的にインタビューが多く字幕はないしその点ややキツイかもしれないが映像の方は楽しめるので初心者にも安心してお薦めできる。実際のところ筆者がTULLにハマるきっかけとなったのは何だか魔が差してこのビデオを買ってしまったことによる。(買った理由はまるで覚えていない)
JETHRO TULLは曲が地味かつルックスがパっとしない(笑)分パフォーマンスで補うところがあり、そういう意味でのヴィジュアル的要素は重要である。「狂気乱舞」「狂犬フェイギン」「気が○ったバレリーナ」等々と評されたイアン・アンダーソンの下世話すぎるステージパフォーマンスは全てのロックファンにとって一見の価値あり。ぜひお試しあれ。

・・・しかし60年代末にマーキークラブのオーナーだったジョン・ジーのインタビューなんてブリティッシュ・ロックマニアの方にはヨダレもんなんだろうな。


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