At the Hammersmith Odeon, 8th October 1991
Ian Anderson : vocals, flute, mandolin, acoustic guitar and harmonica
Martin Barre : electric and acoustic guitars
Dave Pegg : bass guitar
Maartin Allcock : keyboards
Doane Perry : drums and percussion
All songs written by Ian Anderson except track 9 - Trad., arr. Ian Anderson.
Produced by Pete Ritzema, Engineered by Mike Engels. Copyright BBC 1991
1995年発表。BBCラジオで放送された音源をCD化したもの。「LIVE AT HAMMERSMITH '84」に引き続き舞台は再びハマースミスであり、本作は1991年の「CATFISH RISING」ツアーからのライヴである。
キーボードは当時FAIRPORT CONVENTION / フェアポート・コンヴェンションでDave Pegg(デイヴ・ペグ)と同僚であったMaart Allcock(マート・オールコック)が担当している。もっとも彼は「CATFISH RISING」のレコーディング自体に参加しておらず、結局この後すぐに解雇された。
全体的に演奏は安定しており聴きごたえのある作品ではあるが、同時期のライヴ盤「A LITTLE LIGHT MUSIC」と比べると遜色がある。やはり、あちらはDave Mattacks(デイヴ・マタックス)の存在が大きすぎる。また、Maart Allcockのキーボードは地味で、このツアーを最後にAndy Giddings(アンディ・ギディングズ)に取って代わられたのは仕方がないといったところ。
「CATFISH RISING」の曲は2(This is Not Love)、3(Rocks on the Road)、5(Tall Thin Girl)、6(Still Loving You)で、やはりIan Anderson(イアン・アンダーソン)の衰えた声は新しい曲の方が合っている。
スタジオアルバム未収録の9(Blues Jam)は、実際には「STAND UP」収録の"Reasons for Waiting"と"Look into The Sun"をモチーフにしたインスト。「A LITTLE LIGHT MUSIC」収録の"Look into The Sun"と聴き比べてみると面白い。
なぜか定番レパートリーの"Aqualung"と"Locomotive Breath"がカットされており、ベストとは言えないけれども各曲の完成度は高く決してコレクター向きのアルバムではない。
個人的には、この時期のライヴでは「A LITTLE LIGHT MUSIC」の方がおススメではあるが。